群青色のカケラ

オリジナル創作とか日常とかひとりごととか。

羽をつける話。

「背中に羽をつけたいんです」窓からは白い陽光が差し込んでいた。
「適性検査は受けたことある?」
「アレルギーはありません。魚類は耐性が低いと言われましたが、鳥類、哺乳類なら問題ないとのことでした。移植か、細胞培養を希望したいです」
患者は、まだ十代半ばほどの少年だった。身体は細く、華奢と言えばまだいいが、肉が全然ついてない印象だ。それに異様に肌が白い。血の気が通っていない印象だ。無感情な瞳に、つるりとしたきめ細やかな肌をしていて、まるで陶器の人形のようだ。
肉体改造を希望する患者は近年急増している。羽や角、異類の皮膚等の移植によって外見を変えている。一種のファッションだ。爪、髪、眼などの色や形を違うものに取り替えたり、翼やヒレ、牙や鱗などを身体につけたがる者もいる。
・整形外科医とその妻
・少年に、羽をつけたい動機を聞いたら、何もつけないでいると、学校で疎外されるから、と。彼は不登校児だった。
「僕は医者になりたい」
スポンサーサイト

 | HOME | 

プロフィール

風絵

Author:風絵
FC2ブログへようこそ!

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

ブログ内検索

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード