群青色のカケラ

オリジナル創作とか日常とかひとりごととか。

ひさびさうさぎけ・日本刀の話

その日、長男の琳吾は、新しく入荷した年代物の瓶(かめ)を磨いていたところだった。
この頃は陶器や磁気を中心にした仕入れに力を入れている。
長男の活力は主にこういった品物への情熱で湧き上がっているといっても過言ではない。
骨董品への愛情が、長男にこだわりや仕事へのエネルギーを燃え上がらせているのだ。ほかの弟たちはどうだかしらないが。

黙々と品物へ熱い視線を注ぎつつ、手入れを進めてるところへ。
キィ……と静かな物音をたてて、店内の扉が開いた時から、事件はすでに始まっていた。
手を休めず仕事をしながらも、琳吾は、その気配には気づいていた。
四男の来地が学校から帰ってきたようだ。
そして、そっと扉を開いて琳吾の様子を伺っている。

これは何かあるな。と琳吾は直感で把握していた。
中学生になる末っ子の弟だが、思考回路はたまに幼児のように単純だ。
何か言いづらい隠し事か、無茶なおねだりか、そういった何か言いづらいことを抱えているときの行動パターンがこれである。

「兄ちゃーーん……」

ほら来た。
今度は一体何だ。
以前には子犬を懐に隠して連れて帰ってきたこともあった。
店の商品をこっそり壊して隠し、バレバレなごまかしかたをしようとしたこともあった。
どうしても欲しいゲームをねだるためにいろいろ交渉してくることもあった。
さて、今日のこの場合はどれだ。

おかえり、来くん。と、さりげなく声をかけて。
来地の表情を見て、ますます嫌な予感を募らせた。

兄の様子をそろりと眺めている、来地の、その目が。
やたら楽しそうに熱がこもっていて。
好きな女の子に声をかけられた小学生のようにやたらうきうきにやにやした顔つきをしているのだ。


にやりとこらえきれないようにほころぶその口元から出てくるのは、夢見心地に浮ついている声で。
「兄ちゃん、あのさ」
「……今度は、何を買ってほしいんだ」
「いやいや違うよそうじゃないよ」
溜息まじりの琳吾のセリフに、来地は慌てて手を横に振る。
いいや、そうじゃないとしても、これは絶対何かよからぬおねだりをしようとしているときの顔だ。

琳吾は生暖かく見守る眼差しで、にやにやと夢見心地の弟の次の発言を待つ。

「おれ、いいこと思いついたんだけどさぁ」

なんだ。一体何事だ。

「うちってさあ、商品で日本刀とかおかないの?」
「……はぁ?」
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漫画かきたいの

今日のうさぎけ


@Kazae_es: @sousakuTL
なんだろう最近の私は完璧主義者とは逆の妥協主義者?あかんそれはあかん…

琳吾兄さんまじかっこよすぎるイケメンすぎる惚れる(唐突なノロケ


これ小説書けるわ。キャラも発言も考え方もまじかっこよすぎるわ。昨日は私鳥肌立ちそうだった。
甘え者の弟まじしっかりしろ、もっとしっかりしろ。
本当いい家族を持ちました弟。

うさぎけ書きたい。_(:3 」∠)_

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