群青色のカケラ

オリジナル創作とか日常とかひとりごととか。

火の神との誓約

火之迦具土神の流れた血から生じた八神、
刀剣を造る順序を示していると言われている。

「この剣をお前に託す。どうか焔の大蛇を屠ってくれ……」

火の郷の若者は、安万侶に太刀を献上した。

「俺達の一族は、ずっと、神殺しの民だと蔑まれてきた。
こんな暮らしはもう沢山だ」
「いいのか、仮に朝廷が、あの焔の大蛇に手を出すなと命を出したなら」
「……それでもかまわない、俺は、アマネに帰ってきてほしいんだ。
頼む、あいつを助けてくれ」

たすけてくれ。
ヨリワカ。たすけてくれ。

か細い悲鳴が、暗闇の中に消えて言った。
絶望。無力感。
全身を貫く後悔。
あの苦しさを覆すためなら、何を犠牲にしたってかまわない。



激しく焔の蛇が踊り狂っている。
ここからどうやってアマネを助け出すというのだ。

「性懲りも無くまた来たか、土鼠め。さて、どうする。踊りでも踊ってくれるのか」
「それもまた一興。しからば、火の神にはそれよりもなお、楽しめる遊びを提案しよう」
「楽しめる遊びだと?」

亜鈴は珠の連なりと、剣を投げ出した。

「その昔、大いなる日の神とその弟神が、心の潔白を示すために交わし合ったという誓約だ」
「……まさか、神生みをやれというのか」
「さよう。吾こそは、天照大神の御統を継ぐ、アメノウズメの裔を継ぐ一族だ」

亜鈴の瞳が、盛る焔の火花を映し、金色に閃いていた。




「よかろう。その誓約い、承知した。
して、この球と剣で、何を生み、どちらを勝ちとするか。猛き男神か、あるいはたおやかな女神を勝ちとするか」
「清き神だろうが悪しき神だろうがかまわぬ。
ただ、競わせて強いほうの神を、この誓約の勝者とさせる。
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よくわからないけど書いている。

「触れるな!
あやつの鎖は、火之迦具土神の焰で出来ている、あれに触れると、一瞬で焼き払われるぞ」
「しかしどうやってあの化物を」
「吾がおとりになる。その隙に走れ、安万侶」
「亜鈴…」
「そなたは吾が申した神々の名だけ決して忘れず記しておればよい。本来はそなたの役目はそれだけだ。荒ぶる神を相手にするのは吾が引き受ける」
「しかし、亜鈴」

臣、安万侶が申し上げます。
 それ、混元既に凝りて、気象未だ効(あらわれ)れず。名も無く為(わざ)も無し。誰れかその形を知らむ。

なぜ我々は生まれてきた。
この混沌とした世界に。

昼と夜があり、天があり、土がある。

なぜ、生きているのだ。
人と言う生き物は。

いつからここにいる。
何もわからない。

自分が何者なのかさえ、わからないのだ。

ただし、そのわからない何かを、神とか霊とか、更によくわからないものとして片づけるな。
抽象的なものとして放置すれば、考えることをやめてしまう。
永久に正しい姿を見極められなくなるぞ。

混沌の中から形を見つけて、すくい上げるのだ。


「火の神に挑むというのか」
「あんなもの神なんかじゃない、ただの化物だ」

なぁ、安万侶。
人は物を食わないと死んでしまうんだぞ。
その食べ物を食べるために必要なものは何だ。
それが火だ。

民はな、火の神が怒ることよりも、生活ができなくなることが心配なんだ。
お前は死にそうなほどに飢えたことはあるか。
毎日、夜眠れば、朝になって次の日が来ることが当たり前だと思っていないか。
目が覚めたら空があって、太陽があって、息ができることが当たり前だと思っていないか。

書きたかった




「そうか、闇の国の女帝の呪いで、顔が消えてしまったか」
「笑い事ではない、舎人」


防人が会話している相手は、見た目は八つほどの幼い童に見える。
質素な麻の着物をまとい、臙脂が褪せたような赤茶の帯紐、そして玉の首飾りを身に着けている。


「これは記しますか、亜鈴」
「さぁ、まだ八百万の神の仕業と決まったわけではない。ひとまず様子を見に行こうか」

実に愉しげな様子で頷いている童子を傍らに、安間呂はそっと溜息をついた。

「そなたに力を貸してもらいたい。吾は、未来から来たアンドロイドだ」
「あんど・・・ろ・・・? 何ですって?」
「金物と土と死体の骨や肉を組み立てて、プログラム・・・・・・、つまり魂と知恵を中に詰め込んだ、生きた人形だ。ああ、説明がまどろっこしい。土偶が生きてしゃべっているとでも思えばよかろう」
「しかしどう見てもあなたは土偶には見えない。土偶がそんなに人間そっくりに成りすまして、生きてしゃべっているとするならば、あなたは神の化身か何かか」
「そんな大層なものではない。吾はこの時代の神語りを調整しに来ただけの者だ。表舞台にたつことは無くそっと検分するだけのこと。神なんて派手派手しい呼び名をつけるな。おこがましい。ただの土偶だと言ってるだろう」


「元明天皇、舎人がこのように申しておりますが、いかがいたしましょうか」
「舎人よ、お前は目にしたこと耳に触れたこと、全て心に記して繰り返し唱することができると申したな」

no title


いやこんなん載せても意味ないんだが。
案の定後半でもう詰まってて。
話がまとまらない。

でも阿礼はずっと描きたかった。親バカになっちゃう。しばらく古事記萌えでニヤニヤしよー。

舎人、名を阿礼。





久々にネームぽいもの描いてた。

本当は小説で書きたいんだよ。
一日机に座ってて全然文章が書けなかった、がーん

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